第3期登録アーティスト 宮國香菜(ピアノ)インタビュー<後半>(2026.3.8 Join us(ジョイ・ナス)!~キョウト・ミュージック・アウトリーチ~「最終年度リサイタル」)

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京都コンサートホール

2024年度から2年間、京都コンサートホール第3期登録アーティストとして活動してきた、ピアニストの宮國香菜さん。
インタビュー後半では登録アーティストとしての活動の集大成となる「最終年度リサイタル」について話を伺いました。

※インタビュー前半は「こちら」よりご覧いただけます。

―――3月8日に実施する「最終年度リサイタル」のプログラムについてお伺いします。どのようにプログラムを組んだのですか?

この2年間の締め括りとして、自分自身がこれまでに惹かれてきた作曲家の作品を演奏したいと思い、選曲しました。

―――プログラムの最後に演奏予定の、ショパンのピアノ・ソナタ第3番は、昨年から「弾きたい」とずっとおっしゃっていましたよね。

そうなんです。アウトリーチ公演のなかで、私がピアノを大好きになったきっかけのひとつとして、ショパン100選のCDを紹介していました。CDは小学生の頃に両親からプレゼントしてもらったものなのですが、傷だらけになるくらい何度も何度も聴いてきました。そのCDのなかには、今回のリサイタルのメインである、ショパンのソナタ第3番が入っており、小さい頃から「いつか弾きたい!」とずっと憧れてきました。全楽章演奏するのは今回が初めてですので、この機会に演奏できることが非常に嬉しいです。

―――とっても素敵なエピソードですね!ちなみに、ショパンのピアノ・ソナタは全3曲ありますが、なぜ第3番がとくに好きなのですか?

子どもの頃にショパンを初めて聴いたとき、曲の背景についてあまり知りませんでしたが、彼の音楽を聴くと、喜怒哀楽などの心情が、ものすごく強く伝わってきて惹きつけられたんです。特にソナタの第3番は、その描写が一段と鮮明で、すごく心に響くものがありました。ピアノという楽器の表現の幅の可能性を非常に感じられ、ピアノの良さを最大限に味わっていただける作品です。

―――「時を越えるピアノの詩情」という、今回のリサイタルのテーマについて教えてください。

シューベルト、シューマン、フォーレ、ドビュッシー。今回のプログラムで取り上げている作曲家全員、ピアノ作品の中に詩情を入れて作曲している作曲家だと思います。そういった作曲家の作品を並べて、そこに描かれている詩情を、ピアノで私なりに解釈したいと思い、このテーマで選曲しました。
ショパンを軸に、彼に何かしら関わりのある作曲家の作品を取り上げてプログラムを組んでいます。

―――ありがとうございます。ショパン以外の曲目についても教えてください。

フォーレの 《ノクターン第 6番》 は、 心に寄り添ってくれるような大好きな作品のひとつです。音の陰影がまるでステンドグラスに射し込む光のように感じられ、初めて聴いた時に“教会”の情景が思い浮かびました。
あと、フォーレの曲は和声が独特で、聴くとフォーレの曲だって絶対に分かるんですよ。この曲も彼特有の和声が用いられていて、なんとも言葉で表しがたいハーモニーが素敵です。
フォーレもシューベルトも、演奏会で演奏させていただくのは今回が初めてです。またシューマンの《森の情景》も全曲演奏するのは初めてなんです。
どの曲も本当に素晴らしい作品ですので、皆さんに楽しんでいただけるよう精一杯準備しています。

―――リサイタルを通して、お越しくださるお客さまに一番伝えたいことは何ですか?

やはり、偉大な作曲家たちがこんなに素晴らしい音楽を残してくれたということです。
ひとりのピアニストとして、それをたくさんの方にお届けすることができれば幸いです。
また、アウトリーチ活動で出会った子どもたちもお越しくださると聞いていますので、初めてコンサートホールに足を運んでくださる方々にも、私の演奏を通して音楽の魅力をお伝えして、クラシック音楽に興味を持っていただけるようなきっかけになれば何よりです。

―――(担当スタッフからのコメント)
スタッフ①(山田)まずは2年間、お疲れ様でした。本当に努力家で、ひとつひとつのことに丁寧に取り組みながら、たくさんの素敵なアウトリーチ公演を京都市内でお届けしてくださりありがとうございました。ご本人のお話のなかで、宮國さんご自身の変化として、前向きに物事を捉えることができるようになったとおっしゃっていましたが、それはそばで見ている私たちも感じていました。この2年間でピアニストとしてもそれ以外の面でも、本当にたくましくご成長される姿を間近で見守らせていただけて、私たちも嬉しかったです!

スタッフ②(高野)この2年間を通して、初めは見えていなかった宮國さんのお茶目な部分が徐々に見え出して、真面目なだけでなく実は面白い人なのかなって感じました。ですので、この2年間のアウトリーチ活動の中で、宮國さんの持っていらっしゃる魅力的な部分を皆さんにお伝えすることができたことがとても良かったなと思います。子どもたちとの距離も公演を重ねるごとにどんどん縮まっていったことも見ていて嬉しかったです。

―――最終年度リサイタルでは、2年間の集大成が凝縮された、充実したプログラムをとても楽しみにしております!

(2025年12月 京都コンサートホール事業企画課インタビュー)

♪3月8日(日)開催「最終年度リサイタル Vol.2 宮國香菜 ピアノ・リサイタル」の詳細はこちら!