指揮者 ユベール・スダーン インタビュー(2025.9.15 第14回 関西の音楽大学オーケストラ・フェスティバル IN 京都コンサートホール)

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京都コンサートホール

 

今年で14回目となる「関西の音楽大学オーケストラ・フェスティバル IN 京都コンサートホール」。関西の8つの音楽大学・芸術大学の学生が京都コンサートホールに集い、オーケストラや合唱の演奏を通じて学生間の交流を深め、互いに高めあう、年に一度のフェスティバルです。
第14回公演の指揮者ユベール・スダーン氏に、今年のフェスティバルについてお話を伺いました。


毎年、名だたる指揮者と共に熱演を繰り広げてきた本フェスティバル。今年の指揮者はフェスティバル史上初となる海外の指揮者――オランダ出身の名匠ユベール・スダーン氏です。音楽家を目指す学生にとって、言わずと知れた名匠との共演は何ものにも代えがたい経験となるでしょう。スダーン氏も学生との共演について今の若い音楽家はみんな活気にあふれており、私自身もエネルギーを分けてもらえます。そして、プロの演奏家と言ってもよいほど、演奏も大変素晴らしい。今回、関西の学生と一緒に演奏できることが楽しみでなりません。』と語ってくださいました。

 

今年のプログラムはブラームスの《交響曲第4番》と、チャイコフスキーの《交響曲第4番》と、2大交響曲が並びました。どちらの曲もオーケストラの主要作品です。
どちらも大作と言われ、技術的にも音楽的にも難しい作品です。練習も大変でしょうが、テクニックの面に捉われず、ブラームス、そしてチャイコフスキーの音楽がどういうものなのか、学生たちと一緒に考え作っていきたいです。

 

ブラームスの《交響曲第4番》は彼にとって最後の交響曲。作曲されたのは1884~1885年、《クラリネット五重奏》などの傑作を生み出した晩年に差しかかる少し前です。
ブラームスは「交響曲」の作曲においては非常に慎重でした。しかしそれは第1番が作曲される長い長い構想期間の間だけで、第2番、第3番については短期間で書き上げました。第4番も同様に比較的短い期間で完成されましたが、その内容はより洗練され「ブラームスらしい」気難しさを備えています。

 

チャイコフスキーの《交響曲4番》は今から50年前、スダーン氏が29歳の時に日本デビューを飾った際に演奏した作品です。
私自身、チャイコフスキーの交響曲を指揮する機会はあまりありませんでした。チャイコフスキーが《交響曲第4番》を作曲した時期、彼の人生に大きな転機が訪れていました。そのことが音楽にも大きく反映されています。ベートーヴェンにとっての「英雄交響曲」のように!


偉大なる2つの交響曲に挑む今年の「関西の音楽大学オーケストラ・フェスティバル」。
ブラームスとチャイコフスキー、2人の作曲家の代表的な作品を一度に演奏することは、学生にとってすでに大きな挑戦です。』と語るマエストロ。
学生との熱演を、ぜひ京都コンサートホールでお聴きください!

 

 

 

第14回関西の音楽大学オーケストラ・フェスティバル IN 京都コンサートホール

【日時】2025年9月15日(月・祝)15:00開演(14:00開場)
【会場】京都コンサートホール 大ホール

【出演】
ユベール・スダーン(指揮/東京交響楽団 桂冠指揮者、オーケストラ・アンサンンブル金沢 名誉アーティスティック・アドヴァイザー)
【参加大学】
大阪音楽大学、大阪教育大学、大阪芸術大学、京都市立芸術大学、神戸女学院大学、相愛大学、同志社女子大学、武庫川女子大学

【プログラム】
ブラームス:交響曲第4番 ホ短調 作品98
チャイコフスキー:交響曲第4番 へ短調 作品36

【料金】全席自由 一般1,500円、高校生以下500円
※未就学児入場不可

♪ 14:20~京都市立芸術大学・神戸女学院大学の学生によるロビーコンサートを開催します。
♪ 8大学それぞれの魅力を紹介する案内ブースをホワイエに設置します。進学に関するご相談も可能です。

 

 

 

 

 

 

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