和太鼓奏者・大多和正樹 特別インタビュー(9/8 オムロン パイプオルガン コンサートシリーズVol.62「オルガニスト・エトワール」共演者)

投稿日:
京都コンサートホール

9月8日(土)午後2時から開催される「オムロン パイプオルガンコンサートシリーズ vol.62 “オルガニスト・エトワール”」。今回の“エトワール”は、ミューザ川崎シンフォニーホールのオルガニストを務める大木麻理さんです。

オルガニスト 大木麻理

彼女が今回のプログラミングを考える際、一番最初に見せたこだわりが「和太鼓奏者の大多和正樹さんと共演したい」ということでした。
わたしたち京都コンサートホールもパイプオルガンと和太鼓の共演は初めてということで、どのようなコラボレーションになるか、わくわくしています。
そこで、和太鼓奏者の大多和正樹さんに、共演される際の聞きどころなどについてお話を伺うことにしました。

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――はじめまして、今回のパイプオルガンと和太鼓のコラボレーション、とても楽しみにしています。大多和さんは普段、どのような活動をなさっているのか教えていただけますか。

大多和さん:最も大事なのはその場に合った音量、音色と考えています。
故に呼吸を伴った演奏ができることを心がけています。
様々なアンサンブルやソロにて多様な音量幅で活動しております。
尺八、津軽三味線、箏、篠笛などの和楽器はもちろん、ジャズ、ラテン、アフリカン、クラシックなどあらゆる音楽、ダンサー、書家、役者など様々な創作者の方々と共演しております。

和太鼓奏者 大多和正樹

――従来の和太鼓のイメージにとらわれずに、様々な楽器と一緒に演奏されていらっしゃるのですね!その中で和楽器である和太鼓と、洋楽器(今回で言えばパイプオルガン)とのコラボレーションにどのような可能性を見出されていますか?

大多和さん:どんな楽器も先人のお陰で今日まで受け継がれてきていることの素晴らしさ、また歴史ある楽器が今回共に奏でられることに大変感謝しております。
互いに音量幅の広い楽器であること、このダイナミクスレンジの幅が似ていると思われる両者の音から生まれる新たなスタンダードアンサンブルに期待しています。

――なるほど、一緒に演奏することで魅力も2倍になるということですね。
ところで、大多和さんと大木さんが今回共演されるきっかけを教えてくださいますか。

大多和さん:昨年11月の東京オペラシティで、あるオーケストラと共演した際、楽屋前で大木さんから今回のお声掛けをいただいたのがきっかけです。
そのときは二人の共演はなかったのですが、和太鼓とのアンサンブルにとても興味を持っていらっしゃいました。
同時に私も「どんな繊細かつ壮大なアンサンブルになるのだろう!」とワクワクしたことを覚えています。

――ということは、今回が記念すべき「初共演」でいらっしゃるのですね!余計に楽しみになってきました。
さて、今回のコンサートで大木さんと共演なさる曲について、聞きどころをそれぞれ教えてくださいますか。

大多和さん:《トッカータとフーガ ニ短調》については、いくつかのビートが出ているなかで各シーンが演奏されることになるかと思います。少しロック寄り?かもしれません。いずれにしても珍しいかたちで演奏されることになると思います。
《ボレロ》は当然の音量の変化と共に、両手で同時に鳴らされる太鼓の移り変わりにご注目ください。
《東京音頭》に関してはオルガンバージョンをまだ聴いたことがなく、今のところ全く見当もつきません。後日大木さんの演奏音源を頂いたらイメージが浮かぶと思います。

――バッハでロック寄りですか!?《トッカータとフーガ ニ短調》はもう何回も聴いている作品ですが、まったく新しい《トッカータとフーガ》に出会えるような気がします。バッハ=ロックは想像つかないのですが、絶対カッコイイですよね。
それでは最後に、当日お越しくださるお客様に大多和さんから一言お願いできますでしょうか。

大多和さん:演奏とは、イメージを擦り合わせるために会話をしていくことと似ている気がします。言語を使って人と意思を伝え合うように、その楽器を操る人、お客様と共感できることは大変大きな喜びです。
パイプオルガンと和太鼓の「繊細かつ壮大な音世界」、大木さんと私の「音の会話」から皆さんと共感できる瞬間が生まれることに期待しながら、とても楽しみです!是非体感しにいらしてください!

――ありがとうございました!新しいパイプオルガンの世界を創ってくださること、いまから楽しみにしております。どうぞ宜しくお願い致します。

(7月23日 京都コンサートホール事業企画課メールインタビュー)

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【公演情報】

2018年9月8日(土)14:00開演(13:00開場)
大ホール
Saturday 8, September 2018 2:00 p.m. at Main Hall

いま注目の若手女流オルガニスト
待望の京都コンサートホール初登場!

輝かしい国際コンクール受賞歴を誇る、若き女流オルガニストの大木麻理。十八番のドイツ・バロック音楽はもちろん、和太鼓奏者の大多和正樹氏をゲストに迎えて、オルガンと和太鼓のコラボレーションまで披露します。
この魅力的なプログラムは、京都コンサートホールのためだけに組まれたものです!どうぞお見逃しなく!

[オルガン]
大木 麻理
(ミューザ川崎シンフォニーホール・オルガニスト)
Mari Ohki, Organ (Organist of MUZA Kawasaki Symphony Hall from1st April 2018)

[ゲスト]
大多和 正樹(和太鼓)
Masaki Otawa, Taiko (Japanese Drum)

[曲目]
ブクステフーデ:前奏曲 ト短調 BuxWV149
J.S.バッハ:トッカータとフーガ ニ短調 BWV565
J.S.バッハ(A.ラントマン編曲):シャコンヌ
(無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第2番より)
ボヴェ:「東京音頭」による幻想曲
ラヴェル(K.U.ルードヴィッヒ編曲):ボレロ
ほか

【光と色彩の作曲家 クロード・ドビュッシー】進々堂様ご提供の特別パティスリー、詳細決定!

投稿日:
お知らせ

今年10月13日、11月10日、11月23日と3回にわたって開催されるスペシャル・シリーズ『光と色彩の作曲家 クロード・ドビュッシー』。
そのチラシ裏面で予告させていただいていた「京都コンサートホール×進々堂 特別コラボレーション」について、このたびその内容が決定いたしました!
フランスにちなんだパティスリーをご来場いただいた皆さまにプレゼントさせていただくとアナウンスしておりましたが、進々堂様の粋なお取り計らいもあり、各公演をイメージしたとても可愛らしい&美味しいパティスリー3種が出来上がりました。

ほら、とっても美味しそうで可愛らしいでしょう?!

それでは、それぞれのパティスリーをご紹介させていただきます。

◆ブリオッシュ・ダマンド Brioche d’amandes (第1回(10月13日)配布予定)
新鮮なバターたっぷり、ほんのり甘くふわふわ食感のブリオッシュ。
中には、ブリオッシュと相性抜群のアーモンドクリームが包み込まれています。でも実はこのおいしい組み合わせ、何故かフランスのブーランジュリーでは見かけません。このブリオッシュ・ダマンドは進々堂様の職人技が可能にした、日本にしかないフランスの菓子パン(?)なのです!是非その新しいおいしさをお楽しみください。
ところで表面に プリントされたワンフレーズ、何の旋律かお分かりでしょうか?
そう、第1回にプログラミングされている《前奏曲集》第1巻より〈亜麻色の髪の乙女〉の冒頭部分です。コンサートと一緒に、ぜひこのブリオッシュを味わっていただきたいなぁと思って選曲してみました♪

◆フィナンシェ・ヴァリエ Financiers variés (第2回(11月10日)配布予定)
様々な楽器や作品が寄せ集められた第2回にふさわしい、色んな味が楽しめるフィナンシェです。進々堂様ではドビュッシーのピアノ曲「子供の領分」をイメージしながら開発したのだとか。
金融という意味の“financier”から、金塊型のフィナンシェが一般的ですが、今回はフランスから取り寄せた、ジンジャーマン型とハート型に可愛く作っていただきました。フレッシュなバターがふんだんに使われています。味はランダムで2種類入っており、抹茶やチョコチップ、フランボワーズなどを予定しています。

◆カヌレ・ア・ロランジュ Canelé à l’orange (第3回(11月23日)配布予定)
カヌレとはフランス南西部のボルドー地方の伝統的なお菓子ですが、このカヌレは普通のカヌレとはちょっとひと味違うんです!
フランスのオレンジ・リキュール一流ブランド「グランマルニエ」のリキュールが隠し味として入っています。
ふわりとフランスの薫り漂う《前奏曲集》のように、オレンジの香りが口いっぱいに広がります。

いずれもフランスの伝統的な作り方でありながら、ドビュッシーや彼の作風をイメージしながら新しく生み出された、こだわりたっぷりのオリジナル・パティスリーです。今回それぞれ各公演にお越しの方にもれなくプレゼントしますので、チケットをご購入くださったお客様はどうぞお楽しみに!

またこれら3点に加え、ドビュッシー没後100年を記念した特別マカロンを1個300円にて進々堂様で販売予定です。

表面には、「クロード・ドビュッシーを偲んで」とプリントされています。
味は爽快でほんのり甘いミント味(フレッシュミントをクリームに漬け込んで香りを抽出してあります)。マカロン部分のブルー&ピンク、クリーム部分の白色はもちろん、フランスの国旗トリコロール・カラーを意識したものです。
こちらのマカロンは、ドビュッシー・シリーズの各公演日に京都コンサートホール1階のカフェ・コンチェルトやアンサンブルホールムラタのドリンクコーナーでも販売予定です。ぜひお買い物求めくださいね。

さて、これらのパティスリーは、進々堂様と京都コンサートホールとの間でこれまで何度も話し合いをし、試作・試食を重ねてきました。
今日はその過程もほんの少し、ご紹介させていただきます。

第1回の試食会は京都コンサートホールにて。進々堂社長の続木創様と製造部の須藤様が試作品をご持参くださり、京都コンサートホールの職員で試食させていただきました。

この時点でパティスリーはすでに美味しかったのですが、第2回の試食会に向けて、意見交換を行いました。お菓子と音楽をリンクさせてお話させていただき、充実した楽しい時間を過ごすことが出来ました。

第2回の試食会は進々堂様で開催させていただきました。
当日実際に配布するものと同じパティスリーをご用意いただき、貼付するシールの大きさやデザインなどについて話し合いをさせていただきました。
京都コンサートホールの希望を精一杯受け止めてくださる進々堂様に感謝の気持ちでいっぱいです!本当にありがとうございます!

この試食会の後、今回の企画に快く応じてくださった続木社長様に取材をさせていただくことが出来ました。
パンや音楽など(続木社長は大のクラシック音楽ファンでもあります)、多岐にわたってとても楽しいお話を聞かせてくださった続木社長。インタビューの模様は近日中に公開予定ですので、こちらもどうぞお楽しみに!

 

★《クロード・ドビュッシー 光と色彩の作曲家》特設ページはこちら

「この秋、京都での一番の聴きもの」(NDRエルプフィルハーモニー管弦楽団公演に寄せて)

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京都コンサートホール

1945年に設立されたNDRエルプフィルハーモニー管弦楽団は、70年の歴史を誇る名門オーケストラのひとつです。高水準の演奏技術と卓越した音楽性により、確固たる世界的地位を築いてきました。これまで長らく「ハンブルク北ドイツ放送交響楽団」として活動してきましたが、2017年に拠点を新設エルプフィルハーモニーホールへ移行したことから、名称を「NDRエルプフィルハーモニー管弦楽団」に変更。今日に至るまで、精力的な活動を展開しています。

15年ぶりとなる今回の京都公演(11月1日19時開演)では、次期NDRエルプフィル管弦楽団首席指揮者のアラン・ギルバートと人気ピアニストのエレーヌ・グリモーが登場し、オール・ジャーマン・プログラムを披露します。

この公演のために、大阪音楽大学名誉教授であり音楽学者・音楽評論家でいらっしゃる中村孝義氏がNDRエルプフィルハーモニー管弦楽団について特別寄稿してくださいました。
NDRエルプフィル公演への胸の高まりが聞こえてくるような、素敵なエッセイとなっております。


「この秋、京都での一番の聴きもの」
中村 孝義 (大阪音楽大学名誉教授、音楽学、音楽評論)

エルプフィルハーモニー管弦楽団。クラシックの世界にそれなりに通じておられる人でも、ちょっと耳慣れない名前のオーケストラだが、新しいオーケストラかなと思われたかもしれない。確かに名称は新しいのだが、実はオーケストラ自体は新しいわけではない。2017年1月までこのオーケストラは、北ドイツ放送交響楽団と名乗っていた。ハンブルクを本拠とし、ドイツの超一流が顔をそろえる放送オーケストラのなかでも、南のミュンヘンを本拠とするバイエルン放送交響楽団と並んでトップの地位を占めてきたオーケストラである。名匠ハンス=シュミット・イッセルシュテットによって1945年の創立以来じっくり育て上げられ、その後もクラウス・テンシュテット、ギュンター・ヴァント、ジョン・エリオット・ガーディナー、ヘルベルト・ブロムシュテット、クリストフ・エッシェンバッハ、クリストフ・フォン・ドホナーニなど名だたる名指揮者が跡を継ぎ、現在は古楽の分野でもすばらしい業績を重ねてきたトーマス・ヘンゲルブロックが首席指揮者を務めている。

NDRエルプフィルハーモニー管弦楽団©NDR Michael Zapf

実は昨年2月、このオーケストラの本拠が従来のライスハレ(旧ムジークハレ)からハンブルクの新しいランドマークとなったエルプフィルハーモニーに変わった。このホール、実はエルベ河畔に建つ歴史遺産である埠頭倉庫の上に重ね積み上げて建てるという、奇想天外な方法で作られたものだが、計画が余りに奇抜であったためもあり、建設は、建築技術的にも資金的にも難航し、何と着工から10年もかかってやっと2016年10月に完成したものであった。しかし我が国の永田音響設計の豊田泰久氏によって設計された音響は抜群で、ハンブルクを代表する北ドイツ放送交響楽団もここに本拠を移すと同時にNDR(北ドイツ放送の略称)エルプフィルハーモニー管弦楽団と改名したのであった。

エルプフィルハーモニーホール©thies raetzke

私は北ドイツ放送交響楽団の時代に、朝比奈隆、ヴァント、エッシェンバッハ、ドホナーニ、ヘンゲルブロックの指揮でこのオーケストラを聴き、そのドイツ的な分厚くややくすんだ奥深い響き、それに放送交響楽団であることかくる俊敏な機動性を兼ね備えた優れた演奏に大きな魅力を感じたものだ。そして昨年エルプフィルハーモニーと改名したこのオーケストラが、首席客演指揮者のクシシュトフ・ウルバンスキに率いられて来日した公演を聴いてもう一度驚いた。古楽を主領域とするヘンゲルブロックの薫陶を受けてきたということもあろうが、ドイツ的な響きの温かさも残しながら、ずいぶんと明るさや軽やかさも加え、表現にもしなやかさが増していたからだ。近代的な新しい質感の響きを持った新本拠で演奏を重ねるうちに、彼らの響きや表現にも微妙な変化が起こっているのだろう。

今回は、来年から首席指揮者に就任するアメリカ期待のアラン・ギルバートが率いてくるが、しばらく前までニューヨーク・フィルの首席指揮者をしていたほどの傑物であるとともに、まだ若い清新な感覚を持つ俊英だけに、ワーグナー、ベートーヴェン、ブラームスという純ドイツ・プロで、このドイツ有数の名オーケストラと様々な化学反応を起こし、ドイツの伝統に立脚しながらも、斬新な解釈に彩られた素晴らしい演奏が展開されるのではと期待される。この秋に京都で聴ける最も楽しみなオーケストラ演奏会といってもよいだろう。

アラン・ギルバート©Chris Lee

 

中村 孝義(なかむら・たかよし、大阪音楽大学名誉教授、音楽学、音楽評論)

1985年ドイツ・ヴュルツブルク大学音楽学研究所客員研究員。1991年大阪音楽大学教授。2006年大阪音楽大学学長。現在は理事長、名誉教授、ザ・カレッジオペラハウス館長。文化審議会委員(文化勲章受章者選考)、文化庁芸術祭審査委員長、日本芸術文化振興会評価委員などを歴任。現在も、日本音楽芸術マネジメント学会理事長、ローム ミュージック ファンデーション、アフィニス文化財団、平和堂財団、花王芸術・科学財団、住友生命福祉文化財団などの評議員や理事、日本芸術文化振興会の運営委員など、多くの公益財団、公的機関の役員、委員、選考委員を務める。ベートーヴェンや室内楽を中心とする音楽学研究のほか、オペラ活動やアーツ・マネジメントにも関心を寄せ、音楽の友、レコード芸術、モーストリークラシックなどで評論活動も展開。主要著編書に「室内楽の歴史」(ミュージック・ペンクラブ賞新人賞受賞:東京書籍)「ベートーヴェン 器楽・室内楽の宇宙」(春秋社)「音楽の窓」(カワイ出版)「西洋音楽の歴史」(東京書籍)などがある。

吉野直子(ハープ)&宮田まゆみ(笙) 特別インタビュー(「あけてみよう!”音楽のトビラ”」7/26ご出演)

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京都コンサートホール

大人から子どもまで、幅広い年代の方にクラシック音楽をお楽しみいただく「あけてみよう!“音楽のトビラ”」。今回は、日本を代表する演奏家、吉野直子さんと宮田まゆみさんをお迎えします。

吉野さんは、ベルリン・フィルをはじめとする世界主要オーケストラやギドン・クレーメルといった世界的なアーティストと共演しているハーピスト。宮田さんは、1998年の長野オリンピックの開会式で国歌を演奏した、笙演奏の第一人者です。

今回はお二人について、そして普段聞くことの少ないハープと笙についてもっと知っていただくためにメール・インタビューを敢行しました!
楽器やプログラムの魅力などを、とても丁寧に答えてくださいました。

――まずハーピストの吉野直子さんにお話を伺いたいと思います。ハープとの出会いをお聞かせいただけますでしょうか?

吉野さん:母がハーピストでしたので、物心がついた頃からハープが身近なところにありました。ハープをきちんと習い始めたのは6歳の時で、父の転勤に伴って家族で引っ越したアメリカのロサンゼルスででした。アメリカでもハープの勉強を続けたいと母がレッスンを受けていたスーザン・マクドナルド先生に私も教えていただき、この素晴らしい先生との出会いのおかげで、自然にハープの道に進むことになりました。

――吉野さんの思うハープの魅力とは何でしょうか?

吉野さん:まず第一に「自分の指で直接弦を弾いて音を出す」ということだと思います。ハープでは、音の強弱から微妙な表情のニュアンスまですべてを、弦の弾きかたを変えることによって表現しないといけません。また、ソロだけでなく、室内楽やオーケストラなどにおいて多様な表現力をもっていることも、ハープの大きな魅力だと思います。

――ハープを弾かれている姿を見ると、華麗な指先に目が行ってしまうのですが、実は足も駆使されていらっしゃるのですよね?一見優雅に見えるハープですが、演奏する際「これは大変!」あるいは「これだからハープは楽しい!」といったハープ奏者ならではのお話をお聞かせいただけますでしょうか?

吉野さん:先程の答えと関連しますが、「すべてを自分の指先だけで伝えることができるし、伝えなくてはいけない」というのが、ハープの一番の楽しさであると同時に、大変なところだと思います。さらに、ハープの演奏では足も大切な役割があります。ペダルが7本あり、これを操作することによって、弦の音程の高さがシャープやフラットなどに変わります。それなので、曲によっては手だけではなく、足も忙しく動かすことになります。

(C)Akira Muto

――そして今回、ハープとコラボレーションするのは、東洋の楽器、笙(しょう)。
笙奏者の宮田まゆみさんは、もともとピアノを専攻なさっていたと伺いましたが、笙を演奏することになったきっかけをお聞かせいただけますでしょうか?

宮田さん:ピアノもとても好きなのですが、大学の音楽美学の講義の中で「宇宙のハーモニー」という音楽の捉え方が古代ギリシャをはじめいろいろな地域にあったことを知り、そのハーモニーを私も聴いてみたいと模索しているうちに出会ったのが「笙」でした。

――ピアノやヴァイオリンなどと比べると、笙を見たり聴いたりする機会は多くはなく、どんな楽器かご存じでない方もいらっしゃるかと思います。笙とはどんな楽器でしょうか?

宮田さん:笙はとても古い楽器で、3300年ほど前の中国の古代文字の中にも「笙」を表す「龢」という字があるので、それ以前から存在していたようです。日本には奈良時代より少し前に、中国から伝えられました。環状に束ねた竹管が木製の空気室に挿し込まれ、各管の根元には金属製の薄い簧(リード)が付いています。竹管は17本ありますが、いつの時代からか2本の竹の簧が失われ、現在は17本あるうち15本の音だけ鳴るようになっています。簧には切り込みがあり、表と裏の両方向に振動するので吹く息、吸う息の交代で音を長く持続させることができ、また右手2本、左手4本の指を使って複数の音を同時に出すことができます。このような複雑な構造を持った楽器が3000年以上も前からあったとは、とても不思議です。

――笙の透き通った音色を聴くと、何だかとても清らかな気持ちになります。宮田さんにとって笙の魅力とは何でしょうか?

宮田さん:笙は複数の音を出せる、つまり和音を演奏することができて、吹く、吸うを繰り返して、その光のような輝きをもった和音がさまざまに色彩を変化させながら途切れることなく流れます。まるで天に流れる天の川のような感じです。

――ソロだけでなくオーケストラとも多数共演されていらっしゃいますが、オーケストラとは普段どのような作品を演奏されていらっしゃるのですか?

宮田さん:武満徹さんが作曲なさった「セレモニアル」という曲は一番多く演奏しています。ちゃんと数えたことはありませんが、多分何十回も演奏しているのではないでしょうか。日本の作曲家では細川俊夫さんが多く作曲して下さいました。一柳慧さん、石井眞木さん、猿谷紀郎さん、権代敦彦さんの作品もあります。外国ではジョン・ケージさん、ヘルムート・ラッヘンマンさん、ゲルハルト・シュテープラーさんの作品などがあります。ラッヘンマンさんの作品はオペラです。

――ヨーロッパやアメリカなどでもご活躍されていらっしゃいますが、海外で演奏した際の興味深かったエピソードなどありますでしょうか?

宮田さん:ヨーロッパでは教会で演奏することも多く、教会の音響や空間は笙と相性が良い気がします。ジョン・ケージさんの笙とほら貝のための作品を初演したイタリア・ペルージアの教会は、ゲーテがイタリア旅行の時に訪れて感動したという円形の大変古い教会でした。その古い教会の木のベンチでケージさんが2時間あまり、じっと聴いてくださったことは忘れられません。

――今回は、そんな2つの素敵な楽器によるデュオをお聴きすることになります。
このデュオを組むきっかけは何だったのでしょうか?またお二人が共演されることになったきっかけやエピソードなどお聞かせいただけますでしょうか?

吉野さん:宮田さんに初めてお会いしたのは、もう20年以上前のことで、雑誌の鼎談でした。初めての共演は、彩の国さいたま芸術劇場で、作曲家の諸井誠さんがヴィオラと笙とハープのために書かれた作品などを演奏しました。もっとも、宮田さんのお名前は細川俊夫さんの「うつろひ」の初演者として、その前からよく知っていましたし、演奏も聴かせていただいていました。今度の公演でも演奏する「うつろひ」は、日本の現代作品の傑作のひとつで、笙とハープのデュオにとっては、なくてはならない大切な曲です。

――「笙」とのデュオは大変珍しいですよね?「ハープ」と「笙」のデュオならではの面白さや聴きどころなどをお教えいただけますでしょうか?

吉野さん:宮田さんとは海外も含め、たびたび共演させていただいていますが、ご一緒すると、フルートやヴァイオリンなど西洋楽器と共演する時とは少し違う感覚があります。宮田さんの笙には、宇宙全体、空間全体に拡がるような独特の音の世界があって、その中でハープが自由に気持ちよく演奏させていただく、という感覚が強くあるのです。

――さて、今回お二方に出演いただく「あけてみよう!“音楽のトビラ”」は、演奏者と聴衆が共に楽器や演奏を「見て」「聴いて」、新しい音楽を「知る」ことのできるコンサートです。
今回の公演の「聴きどころ」「見どころ」、また今回の公演でみなさんに「知ってもらいたい」ことをお教えいただけますでしょうか?そして演奏されるプログラムについて、テーマや聴きどころをお教えいただけましたらと思います。

吉野さん:ハープは西洋の楽器、笙は東洋の楽器として、とても長い歴史をもっています。今回の公演では、笙とハープのデュオ作品に加えて、それぞれのソロ作品も演奏します。演奏の合間には楽器のお話なども交えて、2つの楽器をより深く知っていただきたいと思います。曲目も変化に富んでいますので、デュオの魅力のみならず、それぞれの楽器の魅力も十分に味わっていただけるのでは、と思っています。

宮田さん:ハープも笙も大変古くからある楽器です。同時に現代においても次々と新しい作品が発表されています。古代の香りと新しい息吹、両方お楽しみいただけたら嬉しく思います。またハープと笙に施された「蒔絵」をご覧いただけるとのも嬉しいことです。笙には雌雄の鳳凰の蒔絵が施されています。日本にはかつて、古代中国を経由して伝えられた「箜篌(くご)」という古代ハープがあり、古くは箜篌と笙も「共演」していたようです。ハープと笙はとても仲が良いのではないでしょうか。このコンサートでは、ハープと笙のそれぞれの古典音楽と、新しい音楽、そして二つの楽器が溶け合う響きをお楽しみいただけたらうれしく思います。

――最後に、演奏会を楽しみにしている皆さまへ、一言お願いいたします。

吉野さん:ハープと笙という、出自も個性も異なる2つの楽器が、アンサンブルホールムラタの素敵な音空間でどのように「響きあう」のか、今からとても楽しみにしています。当日は、小ホールならではの親密な空間での演奏を楽しんでいただければ、嬉しく思います。

宮田さん:楽器の歴史も古いですが、最初にお聴きいただく笙の「平調調子」は平安時代の中期、今から千年以上前にすでに演奏されていた曲です。平安時代の音楽観では「平調」は秋を象徴する調でした。コンサートの日、7月26日は旧暦では夏の6月14日にあたるようでまだまだ暑い盛りですが、涼やかな「平調調子」で秋に想いを馳せ、どうぞ暑さを忘れてください!

――お忙しいところ、ご協力いただきありがとうございました!7月26日の演奏会を楽しみにしています!

京都コンサートホール事業企画課(メール・インタビュー)

「北山クラシック倶楽部2018」後半セット券のご案内

投稿日:
アンサンブルホールムラタ

「いい音が響いてほしい」――それだけを願い、世界的建築家 磯崎新と永田音響設計が精魂込めて創り上げた室内楽専用ホール「アンサンブルホールムラタ」。星座の描かれた天井、宇宙を思わせる舞台照明、磁北を示す光のラインなど、まるで「ミクロコスモス」を思わせるホールのインテリアは、演奏者と聴衆の胸を高鳴らせると同時に我々を「異空間」へと誘います。

アンサンブルホールムラタ

ここを舞台に繰り広げられる「北山クラシック倶楽部」は、海外トップアーティストによる世界水準の演奏を、最高の空間で体感していただくシリーズです。
今回は、「北山クラシック倶楽部2018」全8公演から、12月~2019年3月に開催される後半4公演をご紹介します。小編成のアンサンブルからバロック・オーケストラまで、いま旬の多彩なアーティストたちが出演します!
演奏者の息遣いまで聞こえてくる濃密な空間で、世界レベルの演奏をご堪能ください。

なお、とってもお得に「北山クラシック倶楽部2018」後半4公演を聴いていただけるセット券(4公演・限定100セット・15%オフ、16,000円)を販売いたします(会員6/23、一般6/30~7/24)。
ご予約・ご購入時に指定範囲内から座席をお選びいただき、全公演共通座席「マイシート」でお聴きいただける、こだわりのセット券です。
この機会にぜひ「北山クラシック倶楽部2018後半セット券」をお買い求めください。

 

まるでオーケストラを思わせる多彩な音色 名コンビが魅せる洗練された世界観
2018/12/21(金)19:00開演「漆原朝子&ベリー・スナイダー シューマン:ヴァイオリン・ソナタ 全3曲&3つのロマンス」
毎回テーマ性を持ったリサイタルで好評を得ている漆原朝子とベリー・スナイダー。20年以上におよぶ共演のなかで数々の名演を生んできました。そんな2人が選んだプログラムは、これまでにも大いなる賞賛を浴びてきたオール・シューマンによるもの。悲劇的な晩年に差し掛かりつつあった頃に作曲されたヴァイオリン・ソナタ全3作品と、それとは対照的にロマンティシズム溢れる《3つのロマンス》を演奏します。円熟のデュオが奏でる愛と孤独のシューマンの世界。忘れられないほどに深い感動を与えてくれる一夜となることでしょう。

[一回券(全席指定)]一般:4,000円、会員3,600円*
*会員先行:7月28日(土)/一般発売:7月31日(火)/主催:コジマ・コンサートマネジメント

 

ウィーン・コンツェルトハウスでのベートーヴェン全曲演奏会が話題に!
世界中から熱い視線を浴びるカルテットを聴く一夜
2019/1/31(木)19:00開演「ベルチャ弦楽四重奏団」

(C)Marco Borggreve

2012年、ウィーン・コンツェルトハウスにおいて僅か12日間で成し遂げた「ベートーヴェン弦楽四重奏曲全曲演奏会」が話題となった「ベルチャ弦楽四重奏団」。かのアルバン・ベルク弦楽四重奏団の伝統を受け継ぐカルテットとして、また新時代を先導するカルテットとして今、最も世界中から注目を集めるカルテットです。今回、彼らが披露するプログラムはもちろんオール・ベートーヴェン。全16作品の中から、最初に作曲したとされる第3番、自らが「セリオーソ(=厳粛に)」と名付けた第11番、そして病を乗り越え完成された第15番の3作品を選曲しました。カルテット界のホープが魅せる新たなるベートーヴェン像、どうぞご期待ください!

[一回券(全席指定)]一般:5,000円、会員4,500円*
*会員先行:9月15日(土)/一般発売:9月23日(日)/主催:パシフィック・コンサート・、マネメント

 

 

両性的なクリスタル・ヴォイスと圧倒的な超絶技巧――
超人気スター歌手と名門古楽オーケストラ、夢の共演
2019/2/9(土)14:00開演「ヴァレア・サバドゥス&コンチェルト・ケルン」

 

(C)Henning Ross
(C)Giampiero Corelli

2016年にパリ・オペラ座ガルニエ・デビューを果たし、日本でも多くの反響をもたらした若手カウンターテナーのヴァレア・サバドゥス。高貴で透き通った、そして官能的な歌声で聴くものを瞬く間に魅了します。今回はドイツの古楽オーケストラ、コンチェルト・ケルンとのコンビで、カウンターテナーの魅力を存分に堪能できるヘンデルとポルポラらの作品をセレクト。我々を18世紀のヨーロッパへといざなってくれることでしょう。北山クラシック倶楽部シリーズ初となる古楽コンサートに、今から期待が高まります。

[一回券(全席指定)]一般:6,000円、会員5,500円*
*会員先行:9月23日(日)/一般発売:9月30日(日)/主催:アレグロミュージック

 

リード楽器を愛する全ての人へ
世界でも類を見ないスーパー・アンサンブル
2019/3/21(木・祝)14:00開演「カレファックス・リード・クインテット・アムステルダム」

(C)Marco Borggreve

オーボエ、クラリネット、サクソフォーン、バス・クラリネット、ファゴットによる5つのリード楽器のみで構成される世界唯一のアンサンブル「カレファックス・リード・クインテット・アムステルダム」。古楽から現代音楽、時にはジャズやポップスまで幅広いレパートリーを自らのアレンジで披露!抜群のテクニックと音楽性、そして息をのむほどのピッタリなアンサンブルに、リード楽器の無限なる可能性を感じさせられます。革新的でユニークなステージにファン続出のクインテット。まだ出会ったことのない、未知なるリード楽器の世界をお楽しみに!

[一回券(全席指定)]一般:4,000円、学生2,000円、会員3,600円*
*会員先行:10月7日(日)/一般発売:10月14日(日)/主催:ヒラサ・オフィス

 


 

★お得な4公演セット券(限定100セット!)★

[料金]全席指定 16,000円 <15%お得!>

[販売期間]
*会員先行:6月23日(土)~6月29日(金)
一般:6月30日(土)~7月24日(火)

*会員…京都コンサートホール・ロームシアター京都Club(会費1,000円)・京響友の会の会員が対象です。

☆セット券のご購入は、
<電話・窓口> 京都コンサートホール 075-711-3231(10:00~17:00)
ロームシアター京都 075-746-3201(10:00~19:00)
<インターネット> オンラインチケット購入

北山クラシック倶楽部2018後半セット券チラシ(表面)
北山クラシック倶楽部2018後半セット券チラシ(裏面)

京都コンサートホール×京都府立図書館 特別コラボレーション ~ドビュッシー没後100年特別企画~

投稿日:
京都コンサートホール

2018年に没後100年を迎えた、フランス人作曲家のクロード・ドビュッシー (1862-1918)。
京都コンサートホールでは『光と色彩の作曲家 クロード・ドビュッシー』と題して、ドビュッシーにまつわる3公演スペシャル・シリーズを今秋に開催します。
現在、さまざまなところで取り上げられているドビュッシーですが、京都府立図書館では、5/25(金)~8/22(水)まで(奇遇ですが、8/22はドビュッシーの誕生日です)、ドビュッシーに関する以下の企画を展開しています。

◆ドビュッシー関連資料コーナーの設置

ドビュッシー関連資料コーナー(閲覧室)

◆エントランス展示の設置
(京都コンサートホール主催『光と色彩の作曲家 クロード・ドビュッシー』のチラシも設置していただいています)

エントランス展示(府立図書館入口付近)

ナクソス・ミュージック・ライブラリーで聴くドビュッシー音楽会(6/30(土)開催)

今回、京都コンサートホールと京都府立図書館では「特別コラボレーション」として、ドビュッシーにまつわるミニ講座を協同してお届けすることになりました。日程は8/12(日)、場所はもちろん京都府立図書館です!詳細が決まり次第、皆様にお知らせさせていただきます。
そこで京都コンサートホール事業企画課は、京都府立図書館で行われている多彩な企画について、図書サービス部長の堀奈津子さんからお話を伺うことにしました。


クロード・ドビュッシー

京都コンサートホール事業企画課(以下、KCH):堀さんこんにちは!今日はどうぞよろしくお願い致します。
今回、このようなコラボレーションの機会をいただくことが出来て非常に嬉しく思います。京都府立図書館ではなぜドビュッシーを取り上げようと思われたのですか?

堀さん:去年あたりから京都府立図書館のエントランス展示では、「お茶」をテーマにしたり、クリムト没後100年をテーマにしたり、さまざまな展示を行ってきました。今回はドビュッシーのメモリアルイヤーということで本を展示したのですが、やはり「音楽」が大事ですよね。ですので、本だけではなく、何か彼の音楽を聴くことが出来るような形で…ということを考えました。そこで、「NAXOS(ナクソス)*」というクラシック音楽データベースを使って何かしたいな、と思いついたのです。
京都府立図書館にはナクソスを使うことが出来るのですが、うちではあまり使われていなくて。これまでこういうことをやったことはなかったのですが、今回は作曲家ということで、本の展示+音楽の紹介、という形になりました。
*クラシック音楽を中心に、CD121,202枚の音楽を全曲再生できる配信サービスのこと。世界中の図書館で導入されている。

KCH:来館者の反応はいかがですか。

堀さん:やっぱりこのような特別展示を行うと来館者にも興味を持ってもらえますね。「カメラで写真撮って良いですか?」とか、「これを企画した人に会って話がしたい」とか言ってくださる方もいらっしゃいます。もちろん、そのような方が毎日来るというわけではないのですが、手応えは感じますね。

KCH:さっきもエントランスで「ドビュッシーの楽譜が飾ってある!」とお話されている来館者の方がいらっしゃいました。

堀さん:エントランスを通りかかった人からは「これ、何やろう」とか「ナクソスの音楽会って何するの?」とか、そういうお声を頂いております。「ドビュッシーって誰?」っていう声もたまに聞こえてきますが(笑)

KCH:そうやって、新しいものを知るきっかけになっていることはとても嬉しいことですよね。
ところでさきほどから話に出ている「ナクソスの音楽会」とはどのようなものなのですか?

堀さん:京都府立図書館では「ナクソス」という音楽データベースを使用することが出来ます。普段から申し込みさえしていただければ2階の閲覧室内で自由に音楽を聴いていただくことが出来るのですが、あまり使われていなくって。ですので以前から、もう少しいろいろな方に使っていただきたいな、クラシック音楽に馴染んでいただきたいなと思っていました。
今回の音楽会では、ナクソスを使ってドビュッシーの音楽ばかりご紹介します。
そして参加者の方々にドビュッシーの音楽を通してナクソスを体験していただき、身近に彼の音楽を感じていただけることで生の音楽にも興味を持っていただけるのではないかな?と思っています。

KCH:音楽会で聴く予定の音楽リストもありますね。大勢の方に来ていただけると良いですね。

堀さん:たくさんの方がチラシを持って帰ってくださるので、ぜひ来ていただきたいなと思います。

KCH:ところで、堀さんはフルートを演奏なさるんですよね。堀さんオススメのドビュッシー作品はありますか?

堀さん:高校生のときに衝撃を受けた作品はフルート独奏曲の《シランクス》と、管弦楽曲の《牧神の午後の前奏曲》ですね。この2曲は絶対に、私の中では外せない作品なんです。この2曲を知ったときの衝撃は、膝が崩れそうな感覚というのでしょうか、それくらいショッキングなものでした。そのときの感覚が忘れられないので、何がなんでもこの2曲は皆様にご紹介させていただきたいと思っています。

KCH:どんなところに衝撃を感じられたのですか。

堀さん:フルートをやっていたとき、バッハなどの比較的古典的な作品を練習していたんですけど、高校生になって吹奏楽に入ってから同級生たちが「これ聴いてみて」と、いろいろな楽譜やLPを貸してくれるんです。その中にこのドビュッシー2作品が入っていたのですが、「なんだこれは!味わったことのない曲だな」とビックリしました。
ドビュッシーはそんな多感な時代に出会った作曲家ですから、私にとって常に特別な存在です。

KCH:京都府立図書館に所蔵のあるドビュッシー関連の本もリストにされていますが、こちらのオススメもありましたら教えてください。

京都府立図書館 図書サービス部長 堀奈津子さん

堀さん:そうですねぇ…このリストの中で言いますと、坂本龍一が総合監修・選曲・執筆している『commmons:schola vol.3 ドビュッシー』でしょうか。
あとは、ドビュッシー自身が書いた音楽論があるのですが、ずいぶん昔にそれを訳した本があるんです。やっぱり昔の本って味わいがそれなりにあって、そういう古いバージョンを読んでいただけると、それなりに面白いかなと思います。

KCH:確かに、訳される方によっても雰囲気って変わってきますよね。
今年、わたしたちはドビュッシー・シリーズを企画しているのですが、実は「ドビュッシーってあまり知らないなぁ」っていう人ってけっこういるんです。《月の光》や《アラベスク》なんかを聴くと『あぁ、この曲を作曲した人か!』と分かってもらえるとは思うのですが。
音楽を聴いて知っていただくということももちろん大事なのですが、音楽を聴く前に、あるいは音楽を聴きながら関連する本を読むと、もっと理解が深まります。
京都府立図書館が所蔵する本のリストの中で、ドビュッシーを全く知らない方々でも、すっとナチュラルに入れるような本もたくさんあるんです。例えば、ピアニストの青柳いづみこさんの『ドビュッシーとの散歩』とか『指先から感じるドビュッシー』などは、とても素敵な文章で読みやすいです。楽しくドビュッシーについて知ることが出来ると思います。
ドビュッシーの作品と人生を端的に知ることが出来る一冊としては、松橋麻利さんの『ドビュッシー 作曲家・人と作品』がぴったりだと思います。情報が一冊にぎゅっと凝縮されているんですよ。
また、写真がふんだんに用いられていて視覚的にも楽しめる本は『牧神の午後 マラルメ・ドビュッシー・ニジンスキー』ですね。

堀さん:オルセー美術館が出している本ですね。ニジンスキーが牧神の衣装を纏っている写真が掲載されています。

KCH:あとは、ドビュッシー研究の第一人者だったフランソワ・ルシュールが書き残した大作『伝記 クロード・ドビュッシー』は、かなり専門的な内容ですがドビュッシーを深く知ることが出来る一冊になっています。

…このように、ぜひとも京都府立図書館のドビュッシーに関する蔵書を読んでいただき、予習をしていただいて、京都コンサートホールの演奏会に来て「新しいドビュッシー」を発見していただけると非常に嬉しいですね。

堀さん:事前学習をちょっとしてから、ある程度知識を持って、実際に生の音楽を聴いて…っていう感じですね。

KCH:はい。とっても良い流れですよね(笑)

堀さん:なんだかコラボレーションっていう感じがしますよね!(笑)

(2018年6月3日(日)京都コンサートホール事業企画課@京都府立図書館)


スペシャル・シリーズ『光と色彩の作曲家 クロード・ドビュッシー』について

2018年、フランス近代最大の作曲家クロード・ドビュッシー (1862-1918) が没後100年を迎えました。 ドビュッシーは、形式・和声・色彩の面においてそれまでの伝統的規範を打ち破り、斬新な作曲法と巧みな内面的心理描写で数々の管弦楽作品やピアノ曲、歌曲などを書き残しました。 ロマン派時代にピリオドを打ちつつ、近現代の扉を開けた人物であるといっても過言ではなく、ドビュッシーから影響を受けた後世の作曲家は数知れません。
京都コンサートホールでは、京都・パリ友情盟約締結60周年/日仏友好160周年の年でもある今年、ドビュッシーにまつわる3つのコンサート・シリーズを特別企画しました。  それぞれ「初級編」・「中級編」・「総括編」と位置づけられており、段階的にドビュッシーを知ることの出来る仕組みになっています。  ドビュッシーについて知らない方から専門的に学ぶ方まで幅広い人びとにお楽しみいただけると同時に、どの回から聴いていただいてもドビュッシーを身近に感じていただける内容でプログラミングされています。

[日時]2018年10月13日(土)、11月10日(土)、11月23日(金・祝)各回とも14時開演
[会場]京都コンサートホール アンサンブルホールムラタ
[主催]京都市/京都コンサートホール(公益財団法人京都市音楽芸術文化振興財団)
[協力]株式会社 進々堂
[後援]村田機械株式会社・朝日新聞京都総局・京都新聞・在日フランス大使館/アンスティチュ・フランセ日本・産経新聞社京都総局・日本経済新聞社京都支社・毎日新聞京都支局・読売新聞京都総局
α-STATION エフエム京都・KBS京都
[助成]文化庁文化芸術振興費補助金(劇場・音楽堂等機能強化推進事業)
独立行政法人日本芸術文化振興会

ヴァイオリニスト 弓 新 特別インタビュー(「田隅靖子館長のおんがくア・ラ・カルト♪vol.26」(6/26) ゲスト)

投稿日:
インタビュー

京都コンサートホール館長の田隅靖子がナビゲートする、平日マチネ60分のワンコイン・コンサート「おんがくア・ラ・カルト」。第26回は、弓 新(ゆみ・あらた)さんをゲストとしてお招きします。

現在26歳の弓さんは、国内外で大活躍中の若手ヴァイオリニスト。2011年、第14回ヴィエニャフスキ国際コンクールにて最年少ファイナリストに贈られる特別賞を受賞し、一躍国際的な注目を浴びました。近年ではNHK Eテレ「らららクラシック」に出演するなど、多彩な活動を繰り広げていらっしゃいます。

さて、今回のア・ラ・カルトで弓さんが演奏してくださるプログラムは、20世紀フランスで作曲されたヴァイオリンの名曲たち。イメージは、1900年代初頭のパリで花開いた「サロン」でのコンセール・プリヴェ Concert privé (私的コンサート)です。

そこで京都コンサートホールでは、弓さんについてもっと知っていただくために特別インタビューを敢行!
ヴァイオリンやプログラムなどについて、とても丁寧に答えてくださいました。

――京都コンサートホール初登場となる弓新さんですが、まずはじめにヴァイオリンを始められたきっかけについて教えてくださいますか?

弓新さん:決して自分から始めたいと言った訳ではなく、当時同じ団地に住んでいたヴァイオリンの先生と母が偶然生協仲間だった事から、習い事としてやらせてみようという風に両親が考えたらしく、後は僕が適当に返事をしていたらいつの間にかヴァイオリンを持たされていた、という感じです。

――そうなんですか!あくまで個人的な感想なのですが、弓さんのお名前からして『生まれる前からヴァイオリニストになる運命でした…』という言葉をなぜか期待してしまいます(笑)
ところで以前、弓さんは楽器に対してかなりのこだわりをお持ちのヴァイオリニストだという話を耳にしたことがあります。どのようなところにこだわりがおありなのでしょうか?

弓新さん:使用する弦と、楽器の調整と弓の毛の長さには大変こだわります。
あまりこだわるので職人さんから嫌われることもあります。でも、僕に言わせれば、僕にはその調整でしか出せない音があるからそこは絶対に譲れないんですね。言うなれば、料理人の包丁、フィギュアスケーターのスケート靴の様に0.1ミリ以下単位での違いが本番の出来を左右します。
ですので、僕の楽器を調整する職人さん達は僕に何度もダメ出しをされて普段の3倍から5倍くらいの時間を使います。そしてその分ちゃんと請求もされるので、僕のコンサートのギャラの半分くらいは普通に楽器調整に消えています(苦笑)。
そのうち時間ができたら、自分でヴァイオリン製作と調整を勉強したいと考えています。

――すごいですね…。楽器や演奏に対して、とてつもなく神経を使っていらっしゃることでしょう。
おそらく四六時中ヴァイオリンのことを考えていらっしゃると思いますが、たまには息抜きも必要ですよね。音楽以外に趣味などはお持ちでしょうか?

弓新さん:色んな事に興味を持っているのですが、最近最も興味を惹かれるのは家具製作です。
今ベルギーでよく会うピアニストの家族が家具職人らしく、この夏は彼のフランスの実家で休暇を取って椅子作りを体験してみようかなどと話しています。

――家具製作ですか!意外…と思いきや「何かを創り上げる」という点で、音楽と共通するものがあるのかもしれません。
そういえばわたしの知人で楽器製作家の方がいるのですが、その人も何かを創るのが大好きで、ある日とうとう自分の家を建ててしまいました。ものすごいハイレベルの家で、木材の生産地や品種からこだわっており、その家に足を踏み入れた時に心から感心したことをふと思い出しました。
…さて、話を戻しましょうか。弓さんのご経歴についてお伺いしたいことがあります。
弓さんは高校入学後すぐにチューリッヒへ留学されましたよね。なぜこのタイミングで海外に出られたのですか?

弓新さん:高校は一応一年と半学期は在籍していましたが、高校に入る5年ほど前からザハール・ブロン先生*のレッスンを受けていましたので、将来的に彼の許で学ぶために留学する事は殆ど決まっており、後はタイミングだけで、できるだけ早く出ようと考えていました。
ですのでチューリヒ芸術大学の入試を受けたら受かり、有難い事にロームミュージックファンデーションからの奨学金も頂ける事になったので覚悟を決めて出た、という感じです。
*ザハール・ブロン (1947~):カザフスタン・ウラリスク出身のヴァイオリン奏者。世界的名教師で、その門下からは数々の名ヴァイオリニストが輩出されている。ケルン音楽院・チューリッヒ音楽院の両大学教授を歴任。

――最近、拠点をライプツィヒに移されましたよね。何かきっかけがあったのでしょうか?

弓新さん:8年住んだチューリヒを出た最も大きな理由は、住み慣れた街から得るものを得尽くしたと感じた事と、今後の活動の拠点として、やはりスイスよりも大きな伝統とフィールドを持つ街に行きたい、もっといろんな音楽家に会って刺激を受ける機会が欲しい、と思ったからです。
もちろんパリやベルリン等の大きな都市に住むことも考えましたが、バロック音楽及びヴィーン古典派の音楽をしっかり学びたいと常々考えていたので、ウィーン・コンツェントゥス・ムジクスのコンサートマスターでモザイクカルテットの第一ヴァイオリン奏者のエリック・ヘバルト氏が教授を務めるライプツィヒの音楽大学に在籍して後2年、学生を続ける事にしました。

――日本に比べて、海外生活はいかがですか?もう長く海外に住まれていらっしゃいますが。

弓新さん:一長一短です。自分の仕事にはこのヨーロッパでの環境が少なくとも文化的な文脈の上では最適だと感じますが、気候風土や食のクオリティに関してはやはり日本が素晴らしいと感じます。

――わたしたちとしては、海外でご活躍されるのはとても嬉しい反面、日本での演奏機会をもっと増やしていただきたいですけどね!
ところで今回のア・ラ・カルトのために、素敵なプログラムを用意してくださいました。どのようにしてプログラミングされたのですか?

弓新さん:今回のお話を頂いた際に、プログラムはフランスもので尚且つ聴きやすいものという事でしたので、サン=サーンスやフォーレの初期作品であるソナタ一番など、割とソフトな作品で纏めました。ドビュッシー没後100年の年に彼の作品を入れていないのは少し残念ですが、ラヴェルの遺作ソナタの方が他の二曲と美しく繋がるのでそちらを選びました。
このソナタは日本ではあまり演奏されない様ですが、まだ若い頃のラヴェルの生きる歓びや希望の様なものが溢れている作品で、僕はとても好きです。

――いまさっき弓さんがおっしゃったように今年はドビュッシー没後100年という年でもあるのですが、京都・パリ友情盟約締結60周年&日仏友好160周年という特別な一年でもあるという…。フランス贔屓の方々にとっては本当にスペシャルな年です。「フランスもの」を演奏するのにピッタリですよね。
弓さんにとって「フランスもの」の魅力って、どのようなものでしょうか。

弓新さん:難しいですね。フランスものと言っても色んな作曲家と作品がありますし、僕も全部のフランス音楽に魅力を感じる訳ではありません。
ただ思うのは、ラモー*からグリゼー**に到るまで、フランスの作曲家の作品には何か共通する特徴的なソノリティやリズム感があるという事です。
それから、フランスの演奏家による楽譜の読み方がドイツ・オーストリア・ハンガリー的な原典至上主義的志向では必ずしもなく、時に楽譜の指示よりもソノリティの方を優先させるところなども、フランス音楽にフランスらしさ、魅力を与えているのではないかと思います。
*ジャン=フィリップ・ラモー (1683-1764):ジャン=バティスト・リュリと並ぶ、フランス・バロック時代最大の作曲家。オペラ作曲家として数多くの作品を残しただけではなく、音楽理論家としても『和声論』 (1722) を発表するなど、西洋音楽史上重要な役割を果たした。
**ジェラール・グリゼー (1946-98):フランスの現代作曲家。パリ国立高等音楽院でオリヴィエ・メシアンに、パリ・エコール・ノルマル音楽院でアンリ・デュティーユに師事した。「スペクトル楽派」の先駆者。

――弓さんはどのようなヴァイオリニストを目指していらっしゃるのですか?

弓新さん:昔は目指すヴァイオリニストというものがあったのですが、今では自分の音、自分の声に耳をすます方向に向かっています。
まだ自分がどういうヴァイオリニストなのか、という様なはっきりとした定義はできませんが、自分の日本人というバックグラウンドの上に、これまでの経験、その時演奏する作品、住んでいる場所、共演者、などと言った要素と共に変化していくことが出来れば、と考えています。

――奥深い言葉ですね。やはり海外生活を長くしていらっしゃる弓さん独自の視点で、物事を見つめていらっしゃるように思います。

今日はたくさんのことをお伺いしましたが、最後にひとつだけ、どうしても気になっていることがあるので質問をさせてください!
弓さんのお名前「新(あらた)」は、世界的建築家の磯崎新氏に由来するとのこと!なぜ磯崎新さんなのか、知りたいです。というのも、京都コンサートホールは磯崎作品のひとつなんです!

磯崎新 ©Rafael Vargas

弓新さん:僕の名前は母がつけたので母に聞いていただくのが一番だと思いますが、僕も母と同じくらい磯崎新氏のファンです。残念ながら母の当初の希望通りの建築家への道には進みませんでしたが、彼のエッセイは何度も読みますし、”空中都市”を彼のホームページで高校生の時に最初に見た時には鳥肌が立つほど興奮したのを覚えています。
今回一磯崎新ファンとして彼の設計したホールで演奏できるのはとても嬉しいです。

――わたしもこのエピソード、とても嬉しいです(笑)初めて知った時、ちょっと興奮してしまいました。
今日はお忙しいところ、たくさんの素敵なお話をお聞かせくださってありがとうございました!6月26日の演奏会を楽しみにしています!

2018年2月14日京都コンサートホール事業企画課インタビュー(た)

田隅靖子館長のおんがくア・ラ・カルト♪vol.26 ~Salon de Paris~

「一枚入魂!」――2018年度京都コンサートホール年間パンフレット

投稿日:
京都コンサートホール

2018年度京都コンサートホールの年間パンフレットが出来上がりました!
実を言うと、初めてこの現物を手に取った時、複雑な気持ちになりました…。
――それは何故か?
『無事に印刷から上がってきてくれた』という安堵の気持ちと同時に『あぁ、実際はどのように出来上がったのだろうか…』という猛烈な不安に襲われたからです。
それくらい、わたしたちは愛情と情熱を込めて、このパンフレット制作に取りかかっていました。

わたしたちが印刷物を制作する時、どれだけ小さいものであろうと、細部まで注意を払います。
与えられたスペースは限られていますから、その中でどんな言葉を使えばホールの良さが伝わるか、どんな写真を使えば「このコンサートに行きたい!」と思ってもらえるか、考えに考えを重ねます。
たとえばキャッチコピーを決める時、ダラダラと長い文章だったら伝わりにくい。漢字ばかりだったら固い印象になるし、ひらがなばかりでも読みにくい。見る人の心をぎゅっと掴むことの出来るような言葉を、四六時中考えるのです。

「京都コンサートホール」は喋ることが出来ません。自己アピールももちろん出来ません。
その代わりにわたしたちが皆さんに対して、ホールの良いところやキャラクターを「的確に」お伝えしなければいけないのです。
ですから、今回の年間パンフレット制作のときも、ああでもないこうでもないという議論を何度も重ねました。
特にパンフレットの表紙は、2018年度京都コンサートホールの「顔」になると言っても過言ではないですから、納得出来るものが出てくるまでデザイナーさんと一緒に話し合いました。

そして出来たものが、下の写真です。
キャッチコピーは「感動の一歩先へ」。
ありきたりの「感動」の先にある、まだ見ぬ新しい音楽との出会い。
その「感動」の先にある出会いが、ここ京都コンサートホールで生まれてほしい。
そんな無限の可能性を表現してみました。
いかがでしょうか?

ところで、このパンフレットを手に取った、とある人からこう尋ねられました。
「感動の一歩先には何があるん?」
わたしはすぐさま、こう答えました。
「それを確かめに来て欲しいねん!」

皆さまもぜひ、「感動の一歩先」を確かめに京都コンサートホールへお越しくださいね!(た)

*2018年度京都コンサートホールの年間パンフレットはココからダウンロードいただけます。

オルガニスト 近藤岳氏 特別インタビュー(オムロン パイプオルガン コンサートシリーズVol.61「オルガン・ポップス」)

投稿日:
オルガン

2月24日午後2時開演「オムロン パイプオルガン コンサートシリーズVol.61 『オルガン・ポップス』」に、ミューザ川崎シンフォニーホール専属オルガニストの 近藤岳(こんどう・たけし)氏が登場します。
彼が今回選んだプログラムのテーマは、ずばり「宇宙」。
時代・国・ジャンルの垣根を越えて、果てしなく続く「宇宙」をパイプオルガンで描きます。
華麗な演奏技巧で紡がれる雄大な宇宙のドラマは必聴必見です。

さて、京都コンサートホールには2度目の登場となる近藤氏。
皆さまに近藤氏の魅力をより知っていただくために、今回さまざまな質問をぶつけてみました。オルガンのこと、当日のプログラムのこと、そして趣味のことなど…。
どの質問にも真摯に答えてくださった近藤氏、とても楽しいインタビューとなりました。

©青柳聡

――近藤さん、こんにちは!2010年9月に京都コンサートホールでオルガン・コンサートを開催してくださいましたね。それから8年弱経つわけですが、今日はその時にお伺い出来なかった色々なお話をお聞きしたいと思っています。どうぞ宜しくお願いします。
それではまず、近藤さんがオルガンを始められたきっかけについて教えていただけますでしょうか。

近藤岳氏(以下敬称略):オルガンを弾き始めた直接のきっかけは、僕が藝大(東京藝術大学)の作曲科に入学してからでした。

――それは少し意外な感じがします。作曲科って作曲の勉強ばかりするのだと思っていました。

近藤岳:いえいえ、専攻の作曲以外にも、「副科」といって専攻以外の楽器を履修することが出来るのです。迷わず副科はオルガンを選択しました。直にパイプオルガンに触れたのはその時が初めてでした。

――それまでにもオルガンには親しみがあったのでしょうか?

近藤岳:オルガンの響きに初めて触れたのは、小学生の時に家にあった「クラシック名曲選」なるカセットテープの中の、J.S.バッハの有名な「トッカータとフーガ ニ短調 BWV565」でした。トッカータ冒頭のあの鮮烈なユニゾンメロディーに、この世のものとは思えない「怖さ」を感じ、でもそれでいて、どこか気になるような、また聴きたくなるような、どうしたらあんな音が出るのかなぁ…とぼんやり考えていました。
しかし、高校に入ってからは作曲の勉強で頭が一杯になり、トッカータの怖さはすっかりどこかへ飛んでいってしまいました。
時は巡り、大学入学後、2年生で副科オルガンが選択できるようになり、いよいよオルガンと出逢うチャンスがやって来ました!
藝大のオルガン教室の一つに、三段鍵盤のやや大きめの・・・・・・そう、京都コンサートホールのオルガンと同じクライス社が製作した楽器がありますが、レッスンで初めて触れた時、何とも言えない不思議な感覚を覚えました。
鍵盤を弾くのにパイプから音が出るという、鍵盤楽器なのに管楽器という面白さ!
ただ、ピアノのように、音の強弱をタッチで表現できない難しさと複雑さを同時に味わいました。自分の意のままに演奏出来ないのです。
弾いてみたい曲が思いのままに弾けない…。どうしてだろう?と強く感じて、もっと上手に弾けるようにならないものか?と悶々としていました。

京都コンサートホールのパイプオルガン

――あらまぁ、ファーストコンタクトはなかなかほろ苦いものだったのですね。

近藤岳:そんなある日…あれは作曲科4年の時でしたね、作曲のレッスンで自作曲のピアノパートを恩師に聴いて頂いていた時のことです。恩師のさりげない一言が僕を思わぬ方向に突き動かしました。
「君には演奏家の気質もあるよ、作曲はもちろんだけど、今後演奏の勉強も何か本格的にした方がいい。」
…確かにピアノは好きでたくさん弾いていましたが、学校にはプロ級のピアノ科の学生がわんさかいて、その凄さを目の当たりにしていましたし、ピアニストなんて到底無理だと感じていました。
と同時に、なぜだか「オルガンをしっかり勉強するのはどうか?」と強い衝動に駆られたのです。新しい未知の世界に突然光が差し込んだように、「やりたい、やらなきゃ!」と思ったのです。それが大きな契機となり、当時副科オルガンを師事していた今井奈緒子先生にご相談し、作曲科卒業後に別科オルガン専攻を受験して、今度はオルガン科の学生へと転身しました!いよいよそこから本科的なオルガンの勉強が始まりました。

――近藤さんのお話を聞きながら「これが縁というものなのかな」と思いました。まぁ、それを「必然」とも言うのですけど…。そこまで近藤さんを突き動かしたパイプオルガンの魅力ってどこにあるのでしょうか?

近藤岳:やはりパイプからほとばしる「持続音」を両手両足を駆使して、何声部も同時に表現できることでしょうか。こんな楽器はオルガン以外無いように思います。全身を使って「歌」を歌う、楽器と空間と一体になって歌を歌えることが僕にとって一番の魅力です。またそれらの歌を、実に様々な音色を伴って表現できることもオルガンの醍醐味だと感じています。

2010年9月25日の公演から(京都コンサートホール)

――ところで、近藤さんが京都コンサートホールで演奏してくださるのは実に8年弱ぶりになりますね。
わたしたちのホールの楽器はいかがでしょうか?

近藤岳:もうずいぶん前に伺ったので、次回2月に演奏させて頂く時には新たにどんな印象を受けるか今から楽しみなのですが、初めて伺ってリハーサルをさせて頂いた時は、音色(ストップ)の数も大変多くて、さてどうやって理想の音を作り上げようか?とワクワクしたのを覚えています。目の前にたくさんの食材が置かれていて、メニューを考えているうちに、脱線して次のメニューが思い浮かぶ…というような(笑)。
また、楽器を正面からご覧になってお分りかと思いますが、各鍵盤ごとのパイプ群が演奏台よりも右側に多く集まり、アシンメトリーに配置されているので、かなり面白いパイプの鳴り方をするなぁ!と思ったのを覚えています。
楽器の特性としては、ストップも多く、大きな響きのシンフォニックな楽曲が得意なのでは?と当時感じましたが、ひょっとしたら2月に伺う時にはまた違う印象を持つかもしれませんね。
久々に楽器と対面して、リハーサルで個々のパイプをゆっくり味わいながら、その時感じる直感やニュアンスを大事にしつつ、レジストレーションに反映してみたいと思っています。

2010年9月25日の公演から(京都コンサートホール)

――わたしたちも『近藤さんはどんな音色を作ってくださるんだろう』と今から楽しみにしているんです。というのも、今回近藤さんが組んでくださったプログラムが面白いからです。

近藤岳:この度2回目となるこのコンサート出演のご依頼を頂いた時に、新たに「オルガン・ポップス」と銘打たれており、「もしや本当にポップスを弾かなければならないのか?」と思い、ビビっておりました。実際、弾くことは出来るのですが、よほど見事に編曲演奏しないとパイプオルガンでポップスは似合わないのです…サマにならない、と言った方が良いでしょうか。何で無理してオルガンでポップスを弾くんだろう、ギターやドラムが入った編成で聴いた方がよっぽどいい、となってしまっては元も子もないからです。

――いやぁ、なんだか悩ませてしまったようで申し訳ないですね(苦笑)

近藤岳:しかし、「オルガンで聴いたら良さが倍増!」とか「オルガンの響きが実はとても合う!」という楽曲ならば上手くいくかも知れない…と思い、今専属オルガニストを務めているミューザ川崎シンフォニーホールの公演企画で、これまでに何度か演奏して好評を頂いたJ.ウィリアムズの「スター・ウォーズ」のメインテーマを入れてみようかな、というところからプログラミングを始めました。映画をご覧になったり、このテーマ曲をお聴きになった方もたくさんいらっしゃいますよね。

――超有名曲ですからね。お客さまは大喜びだと思います。

近藤岳:また、「ポップス」というネーミングを「ポピュラリティー」という言葉に置き換えて考え、ぜひ一度は聴いて頂きたいオルガンの名曲をプログラムに含めることも念頭に置きました。そして、そこから浮かび上がってきたのは、いっそ「天体」や「宇宙」になぞらえた楽曲を配して、コンサートの初めから最後まで、皆さん思い思いにストーリーを描いて頂けるようなことが出来ないかな?というアイデアでした。
また同時に、多種多様なオルガンの響きを存分にお楽しみ頂きたい!という欲張りなアイデアも浮かんだり…。最終的に出来上がったプログラミングでは、例えばバロック時代のブクステフーデからバッハの音楽的なつながりをご紹介したり、フランス近代のヴィエルヌが描く美しい「月の光」と現代のグバイドゥーリナの前衛的な「光と闇」が、それぞれの音響と手法で光と影の妙なるコントラストを浮かび上がらせたり…と、バロック〜現代の曲想の振れ幅はもちろん、緩急を大いに織り交ぜて、およそ300年の時空を音で自由に行き来し、旅をするようなプログラムに至りました!
ちなみに、オープニングの「太陽への讃歌」とエンディングの「スター・ウォーズ」の終盤が同じト長調なのですが、両方とも壮大な響きで、実はコンサートのプロローグとエピローグに見立てているのも、ちょっとした工夫です。
皆さんの琴線に少しでも触れる曲や、オルガンの響きがあれば…と願っています!

2010年9月25日の公演から(京都コンサートホール)

――良いことを教えていただきました、オープニングとエンディングに注目しますね。楽しみがまたひとつ、増えました!さて、プログラムの中には近藤さん作曲の《きらきら星変奏曲》が組み込まれています。これはどのような作品ですか?

近藤岳:この変奏曲は、2003年に横浜みなとみらいホールからの依頼で、オルガンの音色紹介になるものを…というご依頼で作曲したものです。懐かしいですね。
ホールオルガニストの三浦はつみさんによって初演され、非売品ですがホールのオルガンCDに収録されました。皆さんおなじみの「きらきら星」のメロディーを用いて、代表的なパイプの音色のキャラクターをそのまま各変奏の曲想に反映して作曲しました。
かなり昔の作品なのですが、僕の作品の中で一番多くのオルガニストに演奏されている曲かもしれません。初めてオルガンの響きを耳にするお客様も音色を楽しく聴き比べられるようで、そこが様々なオルガニストに取り上げて頂ける大きな理由のようです。
今では日本のみならず欧米でも演奏される機会も多く、嬉しいような恥ずかしいような…。
ただオルガニストの皆さんがおっしゃるのは、楽しい曲想に反して弾くのが難しい…と(笑)。
京都コンサートホールでも演奏して頂いたことが何度かあるとお聞きしており、今回自身による演奏も実に数年ぶりで、身が引き締まる思いです!
オルガンの様々な音色を味わって頂きたいのと、プログラムのアイデアである「天体・星」繋がりということもあり、半ば強引にプログラムに入れてしまいました(笑)。

――作品は演奏機会に恵まれてこそ存在意義が生まれると思いますので、たくさんの方々に演奏されているのはとても幸せなことですよね。
…と、ここまでずっとオルガンの話ばかり聞いてきましたが、このあたりでチョット違う話題を入れてみたいと思います。近藤さんが最近夢中になっている事や物について、ぜひ教えていただきたいです。

近藤岳:そうですね・・・・・・週に一度は美術館巡り…などとオシャレなことを言いたいところですが、実際は寝る前一時間の、ベッドに潜り込んでスマホ片手にYouTube、です(笑)。

――おっ、YouTubeですか…(笑)

近藤岳:はい。見るのはもっぱらクラシックやオルガン動画…と言いたいところですが、ほとんど見ません。いつも見るのは、お笑いと昭和のバラエティとか歌謡曲など。寝る前に大笑いしたり口ずさんだりして、気がついたら寝ています。
あと、なぜか動物の動画を定期的に見てしまいますね…特に犬やハシビロコウの動画なんかを見てます。授業中に学生に話すと笑われちゃうんですけどね!
皆さんはいかがでしょうか?何か面白い動画があったら、ぜひこっそり教えて下さい!

――お笑い?!昭和のバラエティ?!きっと学生さんたちは、オルガンの前の近藤さんとのギャップが激しすぎて笑っちゃうんでしょうね。皆さん、面白動画があれば、ぜひ近藤さんに教えてさしあげてください(笑)。
いや~とても楽しいインタビューでした。お忙しいところ、誠にありがとうございました!2月24日のコンサートを心待ちにしています。

2017年12月26日、京都コンサートホール事業企画課インタビュー (た)

2018年度オーケストラ・セット券詳細決定!

投稿日:
大ホール

毎年、好評を得ている京都コンサートホールの海外オーケストラ公演。
2018年度は、スロヴァキアが誇る国立オーケストラ「スロヴァキア・フィルハーモニー管弦楽団」、ドイツ・ハンブルクの名門「NDRエルプフィルハーモニー管弦楽団」、そしてフランスのスーパー・オーケストラ「パリ管弦楽団」がやってきます。また、一流演奏家を招く「京響スーパーコンサート」には、巨匠マイスキーが登場!この機会に「世界の響き」をぜひ聴き比べてください。

※これらの公演を同じ席で、お得に聴くことができる、豪華オーケストラ・セット券「BIG4WORLD3」をご用意しています。特典としてNDRエルプフィルとパリ管の公演では、インタビューなど様々な魅力が詰まったツアープログラム(有料)をプレゼント!


◆スロヴァキア・フィルハーモニー管弦楽団(6/22)

アンナ・ヴィニツカヤ(C)Gela Megrelidze

第2次世界大戦後の1949年スロヴァキア共和国の首都ブラティスラヴァに創立された、当国初の国立オーケストラです。1980年の初来日以来、卓越したアンサンブルと力強い演奏、民族的な色彩感で高い評価を得ており、日本でも多数のファンを獲得しています。

待望の京都公演では「オール・チャイコフスキー」でプログラミング。名曲《ピアノ協奏曲第1番》のソリストにロシア出身で国際的に話題のピアニスト アンナ・ヴィニツカヤをセレクト。スロヴァキア随一の力強い響きに華を添えます。

スロヴァキア・フィルハーモニー管弦楽団

[日時]2018年6月22日(金)19:00開演
[指揮]ダニエル・ライスキン[ピアノ]アンナ・ヴィニツカヤ
[曲目]~オール・チャイコフスキー・プログラム~
歌劇《エフゲニー・オネーギン》より〈ポロネーズ〉
ピアノ協奏曲第1番 変ロ短調 op.23
交響曲第6番 ロ短調 op.74「悲愴」

[単券料金]
S 9,000円 A 7,000円 B 5,000円 C 3,000円(会員各500円引)
[単券発売日]
会員先行 1月28日(日) 一般発売 2月3日(土)
[主催]コンサートイマジン

 

◆京響スーパーコンサート「ミッシャ・マイスキー×京都市交響楽団」(9/5)

ミッシャ・マイスキー(C)Hideki Shiozawa

世界トップアーティスト&京都市交響楽団との「夢の共演」を実現する「京響スーパーコンサート」は、ラトヴィア出身の世界的チェロ奏者であるミッシャ・マイスキーを招き、ドヴォルザークの傑作《交響曲第8番 ト長調》と《チェロ協奏曲》を披露します。「ドヴォコン」の愛称で親しまれている《チェロ協奏曲》は、マイスキーの十八番中の十八番。マエストロ広上と京響との化学反応にご期待あれ!

 

[日時]2018年9月5日(水)19:00開演
[指揮]広上淳一(常任指揮者兼ミュージック・アドヴァイザー)
[チェロ]ミッシャ・マイスキー

京都市交響楽団(C)伊藤菜々子

[曲目]~オール・ドヴォルザーク・プログラム~
交響曲第8番 ト長調 op.88
チェロ協奏曲 ロ短調 op.104

[単券料金]
S 9,000円 A 7,000円 B 5,000円 C 3,000円(会員各500円引)
[単券発売日]
会員先行 4月7日(土) 一般発売 4月14日(土)

 

◆NDRエルプフィルハーモニー管弦楽団(旧ハンブルク北ドイツ放送交響楽団)(11/1)

アラン・ギルバート(C)Chris Lee

高水準の演奏技術と卓越した音楽性により世界的地位を確立してきた名門オーケストラです。2017年、拠点を新設エルプフィルハーモニーホールへ移行したことから、名称を「NDRエルプフィルハーモニー管弦楽団」と変更しました。今回は15年ぶりの京都公演となるうえに、新スタートを切った名門オケの現在を知る、絶好の機会となります。

指揮者は、当初予定していた、現・首席指揮者のトーマス・ヘンゲルブロックから、2019/2020シーズから次期・首席指揮者を務めるアラン・ギルバートに変更となりました。

エレーヌ・グリモー(C)Mat Hennek

公演プログラムには、ドイツ・ロマン派の傑作が並びます。冒頭はワーグナーの《ローエングリン》から始まり、女流天才ピアニストのグリモーとは最も得意とするドイツ・ロマン派音楽であるシューマン《ピアノ協奏曲》、そしてブラームス《交響曲第4番》をプログラミング。みなさまに極上のドイツ音楽をお届けします。

 

[日時]2018年11月1日(木)19時開演
[指揮]アラン・ギルバート(次期首席指揮者)※指揮者が変更になりました。
[ピアノ]エレーヌ・グリモー

© NDR Michael Zapf

[曲目]
ワーグナー:歌劇《ローエングリン》第1幕への前奏曲
ベートーヴェン:ピアノ協奏曲 第4番 ト長調 op.58*
ブラームス:交響曲第4番 ホ短調op.98
*演奏者の強い希望により曲目が変更となりました。

[単券料金]
S 16,000円 A14,000円
B 12,000円 C 9,000円 D 5,000円(会員各1,000円引)
[単券発売日]
会員先行 5月12日(土) 一般発売 5月20日(日)

 

◆パリ管弦楽団(12/14)

2016年京都公演より(撮影:佐々木卓男)

知る人ぞ知る世界のスーパー・オケのひとつ。1967年、シャルル・ド・ゴール大統領の政権下、文化大臣を務めた作家アンドレ・マルローにより「世界にパリ、フランスの音楽的威信を輝かせること」を目的に設立された「パリ管弦楽団」は、「これぞフレンチの音」と誰しもが認める超名門オーケストラに発展しました。これまでに、カラヤン、ショルティ、バレンボイム、ドホナーニ、エッシェンバッハ、パーヴォ・ヤルヴィなど、名だたる指揮者たちが音楽監督に迎えられ、2016年からはダニエル・ハーディングがそのポストに就いています。

イザベル・ファウスト(c)Felix Broede

今回披露されるのは、ベートーヴェンを主軸としたプログラムです。《ヴァイオリン協奏曲》のソリストには旬のヴァイオリン奏者イザベル・ファウストを迎え、都会的かつ洗練された「ベートーヴェン」を聴かせます。

 

 

パリ管弦楽団(C)Nicolas Lo Calzo

[日時]2018年12月14日(金)19時開演
[指揮]ダニエル・ハーディング(音楽監督)
[ヴァイオリン]イザベル・ファウスト
[曲目]
ベルリオーズ:序曲「宗教裁判官」op.3
ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 op.61
ベートーヴェン:交響曲第6番 ヘ長調 op.68「田園」

 

[単券料金]
S 23,000円 A 19,000円 B 15,000円 C 12,000円 D 9,000円(会員各1,000円引)
[単券発売日]
会員先行 7月7日(土) 一般発売 7月14日(土)
[主催]KAJIMOTO


☆☆ セット券「BIG4」&「WORLD3」 ☆☆

◆料金

「BIG4&WORLD3」チラシ

豪華4公演セット券「BIG4」(スロヴァキア・フィル+京響スーパーコンサート+NDRエルプフィル+パリ管)
<1回券よりも15%お得!>

S席セット 48,000円
A席セット 40,000円

 

海外オーケストラ3公演セット券「WORLD3」(スロヴァキア・フィル+NDRエルプフィル+パリ管)
<1回券よりも10%お得!>
S席セット 43,000円
A席セット 36,000円

◆特典
演奏会当日、会場にてツアープログラム(有料)をプレゼント!(11/1、12/18公演)

◆販売期間
*会員先行:1月13日(土)~1月20日(土)
一般:1月21日(日)~3月25日(日)

*会員…京都コンサートホール・ロームシアター京都Club(会費1,000円)・京響友の会の会員が対象です。